目の下の脱脂後は血の涙が出る?ダウンタイム中の過ごし方も紹介
脱脂術を受けたあとには血の涙が出る?
目の下の脱脂術(眼窩脂肪除去)は、目元を明るくし、顔全体の印象を若々しくするための有効な施術です。
しかし、手術後には様々な症状が現れることがあり、その一つが「血の涙」です。
この現象は、手術部位の近くにある細い血管が一時的に傷つくことで引き起こされます。
術後に血の涙が流れることは、特に驚くべきことではなく、通常、術後の数日間で症状は治まります。
局部麻酔の影響が消える頃に、目から小さな血液混じりの液体が涙のように出ることがありますが、これは短期間で自然に治癒するものです。
このプロセスは体の治癒反応の一部であり、血管が再生することで徐々に症状が収まります。
とはいえ、血の涙が出ることは興味深く気になる方もいるため、術後数日は目を刺激しないように注意し、必要であれば医師に相談することが推奨されます。
目の下の脱脂のダウンタイム中の過ごし方
脱脂術後のダウンタイムは、通常1〜2週間程度と言われています。
術後の適切なケアが、短期間での回復と効果の持続に影響を与えます。
術後の制限事項を守る
術後には、指示された制限事項を厳守することが重要です。
特に、術後すぐは無理な活動を避け、シンプルな生活を心がけることが必要です。
激しい運動やストレスを避け、安静を保ちましょう。
施術後の回復を促進するためには、少なくとも1週間はアルコールの摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけてください。
術後は患部に触らない
手術部位を不用意に触ることは避け、クリーンな状態を保つことが大事です。
目の周りはデリケートであるため、擦ったりこすったりしないように注意します。
手が清潔でない場合、触ることで感染症を引き起こすリスクがあります。
万が一下瞼に異物感を感じた際には、手で触らずに医療用綿棒などで触れないようにし、医師に報告してください。
できるだけ体を温めない
術後の初期は、体を温める行動を控えることが推奨されます。
具体的には、長風呂やサウナ、運動を避けることが重要です。
体温を上昇させることで、血行が促進され、施術箇所での腫れや内出血が増える可能性があります。
特に最初の48時間は、冷えたタオルやアイスパックで患部を優しく冷やし、体の保温を控えることが役立ちます。
頭を高くする
寝るときには頭を高くして眠ると、顔全体への血流が適度に管理され、腫れが軽減されます。
追加の枕を使用して頭を高く保つか、リクライニングチェアで寝ることも検討すると良いでしょう。
これにより、重力が血液や液体の滞留を抑え、治癒プロセスを助けます。
目に負担をかけないようにする
術後、目に負担を与える行動を避けることが重要です。
デジタルデバイスの使用を最小限にし、可能であれば定期的に目を休めるようにしましょう。
目を使いすぎないことで、術後の腫れを抑え、回復を促進できます。
また、外出時には紫外線を防ぐためにサングラスを着用し、目を保護してください。
目の下の脱脂後によくある質問
術後に多く寄せられる質問について、ここでいくつか取り上げます。
目の下に大きなシコリがあるけど病院に行った方がよい?
術後、目の下にシコリや硬い部分が感じられることがあります。
これは手術の結果として炎症が誘発され、一時的に組織が硬化している可能性があります。
通常、数週間で柔らかくなり消えることが多いですが、痛みが続いたり悪化する場合は、早めに医師の診断を受けることを勧めます。
医師は必要に応じて適切な治療やアドバイスを提供します。
数週間経っても鈍痛が残っている場合は施術失敗?
術後に鈍痛が残ることは、必ずしも手術の失敗ではありません。
皮膚の感覚や刺激が一過性であることが多く、身体が治癒しています。
しかし、痛みが1ヶ月以上続く、または急に悪化する場合には、再度の医療機関への相談が必要です。
適切なフォローアップを行うことで、さらなるトラブルを未然に防ぎます。
完全に馴染むまでにどのくらいかかる?大きな腫れがあって心配
目の下の脱脂後、腫れや皮膚の違和感が完全に馴染むまでの期間は個人差がありますが、通常は3〜6ヶ月を要します。
この間に徐々に自然な状態へと馴染んでいくため、焦らずに経過を観察することが肝要です。
大きな腫れが1〜2週間以上続く場合には、医師に相談し経過を確認しましょう。
腫れは時間と共に解消するため、落ち着いて指示を守ることが最も効果的です。
【まとめ】
目の下の脱脂術は、目元を明るく若々しくするために非常に効果的な施術です。
動揺しないためにも術後の症状を理解し、適切なケアを行うことが重要です。
血の涙や腫れ、シコリなどの症状は一過性のものであり、正しいケアで回復を助けることができます。
施術後の正しい過ごし方を守ることで、リスクを最小限に抑え、最大限の効果を得ることが可能です。
心配な点や疑問があれば、迷わず医師に相談し、自信を持って回復プロセスを楽しんでください。
記事監修医師プロフィール
KOBE美容皮膚科 西宮院
周平先生
国立神戸大学医学部卒業
製鉄記念広畑病院勤務(形成外科・皮膚科・内科)
湘南美容クリニック勤務(美容外科・美容皮膚科)
神戸朝日病院(皮膚科・内科)
複数の美容クリニックにて勤務、院長を歴任(美容外科・美容皮膚科)
2019年8月〜西宮SHUHEI美容クリニック 責任医師
2023年2月〜KOBE美容皮膚科 責任医師