レーザートーニングは何回目から効果が出る?治療効果を高めるコツを紹介
レーザートーニングは継続して治療を受けることで、様々な肌トラブルを改善できます。
何回目から効果が出るかには個人差がありますが、5回ほど施術を受けることで、多くの人が肌の改善を実感しています。
治療効果を高めるためには、適切な間隔を空けて次の施術に臨むことが必要です。
どのような治療法にもリスクはありますが、事前に施術についての理解を広げることが大切です。
レーザートーニングの様々な側面について見ていきましょう。
レーザートーニング機器の特徴
レーザートーニングの特徴は、トップハット型という最先端の照射形式で、肌に対して均一に照射できることです。
従来のレーザー機器はガウシアン型と呼ばれる、エネルギー量が中心部は高く辺縁部は低いタイプのものが主流でした。
しかしガウシアン型には中心部の強いレーザー光がメラノサイトを必要以上に刺激し、肝斑を悪化させる危険性を伴っていました。
しかしトップハット型照射のレーザートーニングは、適切なパワー出力で余分な刺激を与えることなくアプローチするため、肝斑治療に効果の高い治療であると近年注目されています。
肝斑にも効果的
肝斑の治療にはメラニンの排出が必要です。
メラニンに反応する波長を弱いエネルギー量で肌に照射し、ゆっくりと時間をかけて治療することが原則とされています。
しかし従来のレーザー機器の強いエネルギー量では、肝斑の悪化が起こることも多々ありました。
トップハット型は肝斑への刺激を抑えながら治療を行えるため、回数を重ねるごとに肌が改善されていくのを実感できます。
レーザートーニングは何回目から効果が出る?
レーザートーニングは毎回トーンアップや肌質の変化などの効果を実感できますが、肝斑や色素の目に見えた改善は5回目〜効果を実感する人が多いです。
基本的に一度の施術で治療終了ではなく、継続して治療を受けることでより効果を得られます。
多くのクリニックでは最低5回以上受けることが推奨されているため、中長期的な目線で計画を立てましょう。
高い効果を実感するための目安は?
レーザートーニングの施術は低出力で行われるため、最初の1〜3回は効果が実感できない人もおられます。
しかし肌の奥深くのメラニンは減少し、新陳代謝は良くなっているので、そこでやめてしまわずに5回以上は様子を見ましょう。
施術回数が10回以上になると、シミや肝斑の状態も目立たなくなる人が増えていきます。
ただし肌の状態によって目安となる回数が異なるため、効果が出るまで諦めずに続けることが大切です。
1回のみでは効果がない?
薄いシミであれば、1回で効果があらわれることもあります。
しかしレーザートーニングの特性上、1回のみの治療ではシミが消えるという効果を実感できない人が多いことも事実です。
目に見えない範囲ではコラーゲンの生成が促され、ハリつやの向上、メラニンの減少といった改善がされていますが、それが体の外側まで反映されるには時間がかかります。
レーザートーニングを検討する際には、継続して治療に臨める環境を構築する必要があります。
レーザートーニングの治療効果を高めるコツ
レーザートーニングの治療効果を高めるには、以下の3つの項目に留意しましょう。
- 適切な治療間隔で施術を受ける
- 症状に適した出力設定をする
- バランスの良い栄養を摂る
このうち出力設定に関しては、患者がコントロールできるものではありません。
レーザートーニングについての高い知識と技術を有した施術者を頼ることができれば、症状の改善に適した治療をしてくれます。
施術を検討する際は、クリニックの選択が非常に重要です。
適切な治療間隔で施術を受ける
術後から間隔を2〜4週間空けたのちに次の施術に移ることで治療効果を高められます。
適切な治療間隔は、本人の回復力や肌トラブルの症状によって異なります。
施術間隔が短くても、肌が十分に回復していない状態で治療を受けてしまうと逆効果になるため注意しましょう。
症状に適した出力設定をする
レーザートーニングの出力は、症状によって変更しながら行う必要があります。
たとえばレーザートーニングではタトゥーの除去を目的として施術を受ける人もおられますが、低出力のままでは十分な効果は得られません。
タトゥー除去はレーザートーニングモードではなく、高出力のタトゥーモードに変更してスポット照射を行います。
出力設定だけでなく、レーザーの当て方にも注意しながら施術することで、治療効果を高められます。
バランスの良い栄養を摂る
レーザートーニングの治療効果を高めるためには、本人の自然治癒力が試されます。
意識してバランス良く栄養を摂り、回復を促進させましょう。
シミ治療や美肌を目的とする場合はビタミンCやビタミンEを摂ることで、メラニンの活動を抑制できます。
糖質・脂質の多い食事は肌トラブルになるためほどほどに控え、生野菜やフルーツなどを積極的に取り入れてみましょう。
食事だけで補いにくい人はサプリも併用することがおすすめです。
レーザートーニングを受ける際の注意点
レーザートーニングを受ける際の注意点は「副作用が発生することがある」「中長期的な目線での改善を検討する」の2つです。
副作用が発生することがある
レーザートーニングの副作用に挙げられる症例には以下のものがあります。
- 赤み
- 内出血
- 腫れ
- ニキビ・吹き出物
- 白班
- 肌の乾燥
このうち内出血が起こることは稀で、白班に限っては正しく治療を行なっていればほぼ起こることはありません。
白班が発生するおそれがあります。
必ず施術者の指示に従って、適切な間隔を空けて治療に臨みましょう。
中長期的な目線での改善を検討する
時間をかけてできた肌トラブルは、薄くなるまでに時間を要します。
レーザートーニングの施術は、中長期的な目線をもつことが大切です。
早く効果を実感したいからと、短い間隔で施術をすると思わぬ肌トラブルを引き起こしてしまいます。
適切な間隔を守り、長い目で治療を行いましょう。
肌の悩み解決ならKOBE美容皮膚科 西宮院へ
肌の悩みを解決するには、現在の状態を見極めた上で、最適な治療を行う必要があります。
レーザートーニングは肝斑に対して効果が見込める数少ない施術です。
治療効果を高めるためには、レーザートーニングと併用して、別の施術を実施することも有効な手段です。
例えばケミカルピーリングを併用すれば、ターンオーバーが促進され、肝斑を含めたシミ治療に対して大きな効果を発揮するでしょう。
もちろん予算や時間との兼ね合いはありますが、当院では肌の悩みに対して効果的な、様々な選択肢を提案できます。
まとめ
レーザートーニングで効果を実感するためには5回ほど施術を継続することが推奨されています。
体の内側から改善する治療なので、効果が外にあらわれるまでには期間を要しますが、従来では治療が困難だった肝斑にも改善が期待できます。
レーザートーニングの効果を高めるためには、適切な施術間隔を空けた上で、症状に適した出力での治療が大切です。
施術間隔を短くして何度も治療を受けていると、肌トラブルを引き起こすおそれがあるので注意してください。
記事監修医師プロフィール
KOBE美容皮膚科 西宮院
周平先生
国立神戸大学医学部卒業
製鉄記念広畑病院勤務(形成外科・皮膚科・内科)
湘南美容クリニック勤務(美容外科・美容皮膚科)
神戸朝日病院(皮膚科・内科)
複数の美容クリニックにて勤務、院長を歴任(美容外科・美容皮膚科)
2019年8月〜西宮SHUHEI美容クリニック 責任医師
2023年2月〜KOBE美容皮膚科 責任医師