ボトックスにさまざまな効果が期待できる仕組みとは?メリットも解説
ボトックスは美容医療において、さまざまな効果が期待できるメニューです。
しかし、なぜ同じ薬剤で複数の効果が出るのか、仕組みがよくわからないという人は多いでしょう。
本記事では、ボトックスでさまざまな効果が出る仕組みについて解説します。
参考にして、ボトックスに対する理解と信頼を深める助けにしてください。
ボトックスとは?
ボトックスとは正確には薬剤の名称であり、美容医療においてはボトックスを注入して、さまざまな美容効果・生活向上効果を期待するメニューです。
手術内容自体はシンプルであり、注射を用いてボトックスを患部に注入するだけです。
メスなどは一切使わず、ダウンタイムも2~3日程度であるため、カジュアルに受けられる点が大きな魅力です。
医学的には、末梢の神経筋接合部における神経終末内でのアセチルコリン放出抑制によって神経筋伝達が阻害されて筋弛緩作用をもたらし、時間の経過とともに作用が低減していくことがわかっています。
ボトックスの注入部位と対応する効果
ボトックスの注入部位と対応する効果は、以下の通りです。
- 目尻・鼻根・おでこ(額)・アゴ・バニーラインに注入してシワ改善に
- 人中に注入して人中短縮に
- エラ部分に注入してエラ張り・歯ぎしり改善に
- 肩に注入して肩こり改善に
- 脇に打って多汗症改善に
- ふくらはぎ・二の腕に打って部分痩せに
- 唇に打ってガミースマイルの改善に
- 鼻に打って笑った時の小鼻の広がりの改善に
ボトックスそのものの効果は、注入した部位の筋肉の動きを抑制することです。
しかし部位が異なると、結果として起こる現象が変わってくるのです。
額やあごに注入してシワ改善に
額やあごにボトックスを注入すると、シワ改善効果が期待できます。
額や眉間、あごにシワが寄りがちな人の中には、無意識の内に該当部位に力を入れるのがくせになっており、結果としていつもシワができているというケースがあります。
そこでボトックスを利用して、筋肉の動きを抑え入る力を弱めることで、シワの改善に繋がるのです。
なお、肌のハリがなくなったなどの原因でシワになるケースもあります。
その場合はボトックスではなく、ヒアルロン酸などでの改善がおすすめです。
人中に注入して人中短縮に
人中にボトックスを注入すると、人中短縮効果が見込めます。
人中とは鼻の真下から上唇までの部分であり、人中が伸びていると顔全体がのっぺりした印象になってしまいます。
そこでボトックスを注入することで、上唇を下に引っ張る筋肉の動きが抑えられるため、結果として上唇が上向きになり、人中が短縮したような見た目への変化が期待できるのです。
エラ部分に注入してエラ張り・歯ぎしり改善に
エラ部分に注入すると、エラ張り・歯ぎしり改善効果が期待できます。
エラ部分には咬筋と呼ばれる筋肉がありますが、ボトックスを注入すると咬筋の動きが抑制されます。
結果として咬筋の張りが小さくなり、エラのサイズが小さくなるのです。
また、歯ぎしりの際に食いしばる力も弱められます。
肩に注入して肩こり改善に
ボトックスを肩に注入すると、肩こり改善が見込めます。
ボトックスは注入した部位の筋肉の動きを抑えるため、肩こりが酷い人に注入すると、無意識下で肩に入る力が弱まり、結果として肩こり改善が期待できるのです。
慢性的な肩こりや、それに伴う頭痛などに悩んでいる人に、特におすすめです。
脇に打って多汗症改善に
脇にボトックスを打つと、多汗症に対する改善が期待できます。
そもそもボトックスが筋肉の動きを抑えるのは、筋肉に対する「動け」という指令を遮断する効果があるためです。
そのため脇に注入すると、汗腺に対する「汗を出せ」という指令が遮断され、結果として多汗症改善が見込めるのです。
常時ボトックスを打っている人もいますが、特に汗が気になる夏のみ打つという人も少なくありません。
ふくらはぎ・二の腕に打って部分痩せに
ふくらはぎや二の腕にボトックスを打つと、部分痩せ効果が期待できます。
前述したエラ張り改善と仕組みは同様で、ボトックスを注入することで筋肉の動きが抑えられ、張りが緩みます。
結果として筋肉が委縮し、見た目に患部のサイズが小さくなったように見えるのです。
筋肉の張りによる固太りに悩む人に、特におすすめです。
ボトックスのメリット
ボトックスのメリットは、以下の通りです。
- ダウンタイムが短い
- 施術を受けたことが見た目でわからない
見込める効果に対し、体への負担が軽く、カジュアルに受けられる点がボトックスの大きなメリットです。
そのため、美容医療初心者の人や、メスを使うような大がかりな手術に抵抗を感じる人にもおすすめできます。
ダウンタイムが短い
ボトックスは、ダウンタイムが短く済みます。
具体的には2~3日程度です。
人によっては、ほぼないようなものと感じられるケースもあります。
そのため、手術直後からすぐに仕事などに復帰していただけます。
まとまった休みを取る必要もありませんし、生活の制限も美容医療の中ではトップレベルに少ない方です。
手術を受けたことが見た目でわからない
ボトックスは、手術を受けたと見た目でわからない点も大きな魅力です。
美容医療において、手術後の傷などをどう隠すかは悩みの種になりがちですが、ボトックスは注射のみで手術が終わるため、見た目ではほぼわかりません。
そのため、特に隠そうと努力しなくても、手術直後から街を歩けます。
ボトックスのデメリット
ボトックスにはデメリットもあります。
具体的には、以下の通りです。
- 効果が永続的ではない
- ダウンタイムの症状が出るケースもある
より詳しく聞きたい場合は、クリニックで直接聞くのがおすすめです。
効果に永続性が無い
ボトックスは、効果に永続性がありません。
ボトックスは筋肉を動かす指令を遮断して動きを抑える仕組みを持ちますが、時間が経つと神経伝達物質は再び放出されるようになり、最終的に元に戻るのです。
そのため、ボトックスを注入した状態を維持したい場合は、定期的な再手術が必要です。
ダウンタイムの症状が出るケースもある
ボトックスはダウンタイムの負担が軽い手術ですが、症状が出るケースもあります。
具体的には、以下の通りです。
- 腫れ
- 赤み
- 内出血
ただしいずれも正確には、ボトックスではなく注射による症状です。
そのため、ヒアルロン酸の手術などでも同じ症状が起こり得ます。
内出血は消えるまで最長で2週間ほどかかる可能性もあるため、注意しましょう。
ボトックスならKOBE美容皮膚科 西宮院で
ボトックスをご希望の方は、ぜひKOBE美容皮膚科 西宮院で手術をお受けください。
ボトックスはシンプルながらも技術が要求されるメニューですが、当クリニックは数々の症例を経験した医師が手術に当たるため、ボトックスの効果を最大限に引き出せます。
【まとめ】ボトックスは部位によってさまざまな効果を期待できる
ボトックスは筋肉の動きを抑える仕組みにより、部位によってさまざまな効果を期待できます。
手術そのものは注射のみで済むため、メスなどを用いた手術に抵抗がある人でも、気軽に受けられる点が魅力です。
ぜひこの機会にボトックスを受け、効果を実感してみてください。
記事監修医師プロフィール
KOBE美容皮膚科 西宮院
周平先生
国立神戸大学医学部卒業
製鉄記念広畑病院勤務(形成外科・皮膚科・内科)
湘南美容クリニック勤務(美容外科・美容皮膚科)
神戸朝日病院(皮膚科・内科)
複数の美容クリニックにて勤務、院長を歴任(美容外科・美容皮膚科)
2019年8月〜西宮SHUHEI美容クリニック 責任医師
2023年2月〜KOBE美容皮膚科 責任医師